調査やマーケティング施策を進めるうえで、効率よく正確なデータを収集することは欠かせません。特に近年では、低コストかつスピーディーに活用できる「Webアンケートシステム」が多くの企業で注目されています。しかし、ツールの選択肢が増える一方で、「どれを選べばいいのかわからない」という担当者も少なくありません。
そこで今回は、Webアンケートシステムの機能や種類、選定時のチェックポイントを解説するとともに、信頼できるおすすめサービスもご紹介します。業務効率化や回答率アップを図りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Webアンケートシステムとは?

Webアンケートシステムとは、インターネットを通じてアンケートの作成・配信・回収・分析を行うためのツールです。従来の紙媒体や手作業による運用と比べて、効率的かつ迅速に調査を実施できる点が特長です。
主な機能としては、アンケート画面の作成、回答データの自動回収・集計、グラフの自動生成、データのエクスポート機能などが挙げられます。また、テンプレートやモバイル対応といった機能も充実しており、専門知識がなくても直感的に操作できます。
近年では、顧客満足度やブランド認知度、従業員満足度の調査など、さまざまな用途で活用されるようになりました。低コストで導入しやすく、中小企業から大企業まで幅広い企業で導入が進んでいます。
Webアンケートシステムの種類
Webアンケートシステムは、大きく「アンケート作成ツール」と「ネットリサーチツール」の2種類に分けられます。アンケート作成ツールは、社内や既存顧客を対象に独自のアンケートを作成・実施するもので、高いカスタマイズ性が特徴です。一方、ネットリサーチツールはモニターを保有しており、あらかじめ指定した属性(年齢・性別・職業など)に基づいて対象者を抽出し、アンケートを実施できる点が強みです。
ツールの選択肢は幅広く、CRMやデータベースと連携できる高度なものから、無料で手軽に使えるシンプルなものまでさまざまあります。そのため、目的や予算に応じて、自社に適したタイプを見極めることが大切です。
Webアンケートシステムの主な機能

Webアンケートシステムには、アンケート作成からデータ分析までをサポートする便利な機能が搭載されています。以下では、その主な機能について説明します。
アンケート作成機能
アンケート作成機能では、ユーザーが直感的に操作できるインターフェースを通じて、さまざまな形式の設問を簡単に作成できます。多くのシステムにはテンプレートや事前設定された質問パターンが用意されており、初心者でもスムーズに作成作業を進められます。
また、ドラッグ&ドロップで設問や選択肢を追加できるツールも多く、短時間でプロフェッショナルなアンケートを設計することが可能です。企業向けのツールでは、複雑な分岐ロジックや条件設定にも対応しており、回答者ごとに適切な質問を表示できるよう工夫されています。
配信・共有機能
Webアンケートシステムでは、作成したアンケートを迅速かつ多様な方法で配信・共有できます。メールやSMS、SNSなど、複数のチャネルを通じてリンクを送信するのが一般的です。さらに、一部のシステムではQRコードの生成が可能で、イベント会場やリアル店舗での配布にも対応できます。
また、PC・スマートフォン・タブレットといった各種デバイスに合わせて配信設定を最適化できる点も特徴です。未回答者へのリマインドメールを自動送信する機能や、個別のリンクを通じて回答状況を追跡できる仕組みも整っており、効率的なアンケート運用をサポートします。
回答データのリアルタイム収集機能
リアルタイム収集機能により、アンケートへの回答が送信されるたびにデータが即時に集計され、ダッシュボードに反映されます。この機能は、迅速な意思決定が求められるビジネスシーンやイベントなどで特に効果を発揮します。
管理者は、回答率や特定の設問における傾向をリアルタイムで把握できるため、状況に応じた素早い対応が可能です。また、一部のツールでは、回答データを自動で分類・可視化するグラフやチャートが搭載されており、スムーズな結果分析を支援します。
データの自動集計・分析機能
Webアンケートシステムの多くには、回答データを自動で集計し、分析結果を視覚的に表示する機能が備わっています。単純な合計値や平均値にとどまらず、クロス集計やトレンド分析にも対応しており、データの深掘りがしやすい点が特長です。
また、一部のシステムではAIや機械学習を活用した高度な解析機能を搭載しており、潜在的なインサイトの発見にもつながります。こうした機能により、膨大な情報を効率的に処理し、意思決定に必要なポイントを短時間で導き出すことが可能です。
回収率向上をサポートする機能
アンケートの回収率を高めるため、各システムには回答者の利便性を意識した多様な工夫が盛り込まれています。例えば、回答途中でも入力内容を保存できる機能や、未回答者に自動でリマインドメールを送信する機能があります。
さらに、インセンティブを提供できる仕組みを備えたツールも多く、回答へのモチベーション向上につながります。加えて、視認性の高いデザインやシンプルなUIを採用することで、離脱を防ぎ、全体の回収率改善に貢献するでしょう。
Webアンケートシステムを活用するメリット

Webアンケートシステムを導入することで、従来の紙アンケートにはない多くのメリットが得られます。ここでは、具体的な6つのポイントについて解説します。
時間とコストを大幅に削減できる
Webアンケートシステムは、調査にかかる時間やコストを大幅に削減できる点が特徴です。従来の紙アンケートでは、印刷や配布、回収といった手間のかかる物理的な作業が必要でしたが、Webシステムであればすべてをオンライン上で完結できます。
さらに、自動集計機能を活用することで、分析作業にかかる時間も短縮できます。例えば、回答データをリアルタイムで反映させることで、即座に結果を確認することが可能です。
こうした効率化により、調査結果をもとにした施策をスピーディに展開できるようになり、より迅速かつ的確な意思決定ができるようになります。
幅広いターゲットにリーチできる
Webアンケートシステムを活用することで、さまざまなターゲット層へのアプローチが可能になります。従来の紙媒体によるアンケートでは、配布対象が限られるうえ、地域に依存するケースも多く見られました。
一方、インターネットを通じたWebアンケートでは、地理的な制約を受けずに全国、さらには海外の回答者からも意見を収集できます。SNSやメール、Webサイトにアンケートリンクを掲載すれば、多くの人々の目に触れやすくなり、回答数の増加も期待できます。
また、年齢や性別、職業などの属性に応じたセグメント調査も容易に行えるため、若年層から高齢層まで幅広い層に対応可能です。
データのリアルタイム収集・分析が可能
Webアンケートシステムの大きな特徴は、データをリアルタイムで収集・分析できる点にあります。回答が送信されると即座にシステム上へ反映され、自動で集計されます。これにより、調査の途中でも中間結果を把握でき、必要に応じて迅速な対応が可能です。
さらに、データのエクスポート機能や視覚化ツールも備わっており、ExcelやCRMシステムとの連携によって、より高度な分析も行えます。
柔軟なカスタマイズで高精度な調査が可能
Webアンケートシステムでは、設問や回答形式を柔軟にカスタマイズできます。例えば、回答内容に応じて次の設問を切り替えるロジック設定や、複数選択・自由記述といった形式の選択が可能です。調査の目的に合わせた設問設計が行えるため、回答者の負担を軽減し、より正確なデータの収集が期待できます。
さらに、ブランドイメージを高めるためにデザインのカスタマイズにも対応しており、企業のイメージに沿ったプロフェッショナルな印象を与えることができます。こうした柔軟性により、高精度な調査データの取得が実現します。
回答率向上の仕組みを活用できる
Webアンケートシステムには、回答率を高めるための多様な仕組みが備わっています。例えば、未回答者に対して自動でリマインドメールを送信する機能や、各種デバイスに対応したレスポンシブデザインが挙げられます。
さらに、回答にかかる時間を短縮する設計や、インセンティブの提供といった工夫により、回答者のモチベーション向上にもつながります。モバイル端末でも使いやすいUIを導入することで、通勤中やちょっとした空き時間にも手軽に回答できる環境を整えられます。
こうした複数の工夫を組み合わせることで、全体としての回答率を効果的に引き上げることが可能になるでしょう。
環境への負荷も軽減できる
Webアンケートシステムは、環境に配慮した手段としても注目されています。従来の紙アンケートでは、大量の用紙を使用し、印刷や輸送にも多くのエネルギーを消費していました。一方、Webアンケートは紙を使わないため、森林資源の保護やCO2排出量の削減につながります。
さらに、物理的な廃棄物も出ないことから、企業の環境意識の高さを示す手段にもなります。このように、環境負荷を抑えながら調査を行える点が、持続可能な社会づくりにも貢献します。
Webアンケートシステムを選定する時のポイント

Webアンケートシステムを選ぶ際には、導入目的や必要な機能、コスト、サポート体制など、さまざまな要素を比較検討することが重要です。ここでは、具体的な選定ポイントを挙げながら、失敗しない選び方を解説します。
導入目的に合った機能を確認する
Webアンケートシステムを選ぶ際は、導入の目的に合った機能が備わっているかを確認することが重要です。
例えば、顧客満足度を測定したい場合は、選択式と自由記述式の設問を組み合わせて作成できる機能が必要になります。一方で、市場調査など大規模な調査を行う場合には、回答データを迅速に集計・分析できる機能が求められます。
目的に合った機能を確認するには、以下のような手順を踏むとよいでしょう。
- アンケートの目的を明確にする(例:満足度調査、フィードバック収集、市場動向の把握など)
- 必要な機能をリストアップする(例:ページ分岐、未回答者へのリマインド、データのエクスポート機能など)
- 提供されている機能が目的に合っているか比較する(公式サイトやデモ画面で仕様を確認)
使いやすさと操作性をチェックする
Webアンケートシステムを選ぶ際には、使いやすさや操作性の高さも重要な判断基準となります。操作が複雑だったり、インターフェースがわかりにくかったりすると、利用者にとってストレスとなり、業務の効率も低下しかねません。誰でも直感的に使えるUIを備えたシステムを選ぶことで、導入後の負担を大きく減らすことができます。
操作性を確認する際は、次のようなポイントをチェックするとよいでしょう。
- インターフェースの視認性:アイコンやメニューが整理されており、初めて使う人でも迷わず操作できるか
- モバイルデバイスへの対応状況:スマートフォンやタブレットでも快適に操作できるよう、レスポンシブデザインが採用されているか
- カスタマイズのしやすさ:設問やフォームのレイアウトを簡単に編集できるか、テンプレートが充実しているかなど
さらに、無料トライアルやデモ版を活用して実際に操作感を確かめることも大切です。特に大人数で利用する場合は、複数人による同時編集が可能かどうかなど、コラボレーション機能の有無も併せてチェックすると安心です。
回収率を高める仕組みが備わっているか
アンケートの成否を左右するのは、どれだけ多くの回答を集められるか、つまり回収率の高さです。Webアンケートシステムには、回答者の負担を軽減し、回収率を向上させるための仕組みが備わっているかどうかも重要なポイントとなります。
そのためにも、以下の機能が搭載されているかを確認しましょう。
- 未回答者に対して自動でリマインドメールを送信できる仕組み
- スマートフォンやタブレットでも快適に回答できるレスポンシブデザイン
- Yes/No形式やプルダウン方式など、直感的に選択しやすい設問形式
- eギフトやポイントなどを簡単に付与できる機能
さらに、アンケートフォームのデザインも回収率に影響を与える要素です。視認性が高く、操作しやすいフォームであれば、途中離脱を防ぐ効果も期待できます。こうした機能や設計が整ったシステムを選ぶことで、回収率を高めることができるでしょう。
データの集計・分析機能を比較する
Webアンケートの効果を最大限に引き出すには、収集したデータを迅速かつ正確に集計・分析できる機能が欠かせません。一部のアンケートシステムには、単にデータを集めるだけでなく、集計結果を視覚的に表示し、直感的に洞察を得られる機能が備わっています。
次のポイントを基準に、集計・分析機能を比較するとよいでしょう。
- リアルタイム集計:回答が入力されるたびに即座に集計結果を確認できるため、スピーディな意思決定に役立つ
- クロス集計機能:性別や年代などの条件を掛け合わせて分析することで、より深い傾向を把握できる
- グラフやレポート作成機能:棒グラフや円グラフなど、視覚的にわかりやすい形式で結果を表示できれば、社内共有や報告資料の作成もスムーズ
- データエクスポート機能:ExcelやCSV形式で出力できる機能があれば、他の業務システムや分析ツールとの連携も容易になる
分析作業の負担を軽減し、アンケート結果を有効活用するためには、これらの機能がバランスよく備わっているシステムを選ぶことが大切です。
コストパフォーマンスと料金体系を確認する
Webアンケートシステムを選定する際は、コストパフォーマンスと料金体系の確認も欠かせません。予算内で最大限の効果を得るためには、システムの機能と費用のバランスを慎重に見極める必要があります。
料金体系を比較する際は、以下のポイントに注目しましょう。
- 無料プランの有無とその内容
- 月額料金と初期費用のバランス
- 追加機能の課金有無
- 利用人数や回答数に応じた課金モデル
このように、各システムの料金体系を丁寧に比較することで、長期的に見てコストパフォーマンスの高いツールを導入できます。
サポート体制や導入支援の有無
Webアンケートシステムを選ぶ際は、サポート体制や導入支援の充実度も見逃せないポイントです。特に、初めて導入する場合や大規模なアンケートを予定している場合には、運用中のトラブルを未然に防ぐためにも、信頼できるサポートが受けられるシステムを選ぶことが重要です。
以下の観点からサポート内容を確認してみましょう。
・カスタマーサポートの対応範囲
操作に関する質問対応だけでなく、トラブル発生時の迅速な解決が可能かをチェックしましょう。チャットや電話によるサポートがあれば、より安心です。
・トレーニングや導入支援の有無
初期導入時に操作トレーニングやレクチャーが受けられるシステムであれば、スムーズな運用開始が期待できます。デモやチュートリアルの提供状況も確認しておきましょう。
・ドキュメントやFAQの充実度
マニュアルやオンラインヘルプが整備されていると、自己解決しやすくなります。特にFAQが使いやすいかどうかも確認ポイントです。
・サポートの利用条件や追加料金の有無
一部のサポート機能は有料となることもあります。どこまでが無料で利用可能なのかを事前に把握しておくと安心です。
これらの要素を比較検討することで、導入後も安心して使えるWebアンケートシステムを選ぶことができます。
導入事例や口コミを参考にする
Webアンケートシステムを選定する際は、導入事例や利用者の口コミを参考にすることも重要です。他社の成功例や実際の使用感を把握することで、自社に適したシステムを見極めやすくなります。
情報収集にあたっては、次の点を意識しましょう。
- 業界や用途が近い導入事例があるか
- 利用者の口コミや評価は良いか
- 成功事例だけでなく課題もあるか
これらの情報を総合的に判断し、自社に最適なシステムを選びましょう。具体的な事例が多いほど、導入後の運用イメージが明確になります。
セキュリティ対策の充実度を確認する
Webアンケートシステムでは、回答者の個人情報を扱うケースが多いため、セキュリティ対策が十分に整っているかを確認することも大切です。不適切なシステムを選ぶと、情報漏洩やトラブルのリスクが高まります。
以下のポイントを参考に、セキュリティ面をしっかりチェックしましょう。
- データの暗号化対応
- アクセス制御の有無
- データセンターの信頼性
- セキュリティ認証の取得状況
- セキュリティオプションの充実度
こうしたポイントを押さえておくことで、個人情報保護に配慮した安心できるアンケートシステムを選ぶことができます。
おすすめのWebアンケートシステム10選

Webアンケートシステムには多種多様なツールが存在し、それぞれ機能や使いやすさ、料金体系に違いがあります。目的や業務環境に合ったシステムを選ぶことで、調査の効率や回答率を大きく向上させることが可能です。ここでは、BtoB業務に適した代表的なWebアンケートツールを10種厳選し、それぞれの特徴を紹介します。
ツール名 | 特徴 | 強み/用途 | 価格プラン |
---|---|---|---|
Googleフォーム | 無料で使える直感的なUI。Googleスプレッドシートと連携可能 | 教育現場・社内アンケート | 無料(Googleアカウントで利用可) |
SurveyMonkey | AI機能や多言語対応あり。高度な分析が可能 | 大規模調査・国際調査 | 無料プランあり。有料は月額4,600円~(チームアドバンテージ) |
Questant | マクロミル運営。テンプレート多数、パネル調査も可能 | 顧客満足度調査、イベント後のアンケート | 無料~年額300,000円(プレミアム) |
WEBCAS formulator | 高セキュリティ。オンプレミス対応あり | BtoB企業向けのセキュアな調査 | 初期費用5万円~、月額3万円~ |
Cuenote Survey | 多言語対応、ドラッグ操作で簡単作成 | グローバル対応・マーケティング調査 | 月額15,000円~ |
Synergy! | CRMと連携。One to Oneマーケティング対応 | 顧客データ連携施策 | 月額15,000円~ |
Tayori | FAQやチャットと連携。低価格 | 社内フィードバック、小規模企業 | 無料~月額3,800円(スターター) |
Freeasy | 1問500円~の従量課金。即日調査可能 | スピード重視のマーケ調査 | 従量課金(1問×1人=500円~) |
サーベロイド | 国内500万人モニター保有。使いやすさ重視 | 市場調査、スクリーニング調査 | 従量課金(1問×1人=10円) |
MOMONGAアンケート | オフライン対応。展示会・営業向け | 展示会・営業現場での活用 | 無料~月額33,000円 |
Googleフォーム

出典:https://workspace.google.com/intl/ja/products/forms/
Googleフォームは、Googleが提供する無料のアンケート作成ツールです。誰でも簡単にオンラインフォームを作成でき、データの収集や分析を効率的に行えます。直感的に操作できるドラッグ&ドロップ形式を採用しており、初心者でもすぐに扱えるのが特長です。豊富に用意されたテンプレートは目的に応じて自由にカスタマイズでき、幅広いシーンに対応します。
作成したフォームは、メール配信はもちろん、SNSやウェブサイトへの埋め込みにも対応。用途に合わせた配信方法を選べます。また、回答データはリアルタイムで自動集計され、視覚的なグラフ表示により状況をすぐに把握可能です。Googleスプレッドシートとの連携を活用すれば、より詳細なデータ分析もスムーズに行えます。
さらに、Googleのセキュリティ基準に基づいて、データは転送時・保存時の両方で暗号化されます。業務用途でも安心して利用できる信頼性の高いツールです。
参考:Googleフォーム
SurveyMonkey

出典:https://jp.surveymonkey.com/
SurveyMonkeyは、世界で4,200万人以上に利用されている高機能なWebアンケートシステムです。マーケティングや顧客体験、人事調査など、幅広い用途に対応したテンプレートが充実しており、専門的な知識がなくても本格的なアンケートをスピーディに作成できます。
AIによる自動作成機能やスキップロジック、多言語対応など、カスタマイズ性にも優れ、回答率向上をサポートする機能が多数備わっているのも特長です。集計結果はリアルタイムで反映され、グラフや統計情報として視覚的に確認できます。
また、SurveyMonkey Audienceを活用すれば、世界中のパネルから属性を絞って対象者を選定できます。大規模な調査にも対応できる分析・共有機能に加え、エンタープライズ向けプランでは高水準のセキュリティと管理機能も提供されているツールです。
参考:SurveyMonkey
Questant

Questant(クエスタント)は、リサーチ大手のマクロミルが提供するセルフ型のWebアンケートツールです。専門知識がなくても、70種類以上のテンプレートや21の質問形式、条件分岐機能を使って、直感的にアンケートを作成できます。
顧客満足度調査や従業員満足度の把握、イベント後のフィードバック収集など、用途は多岐にわたります。グラフやデザインのカスタマイズ機能も豊富で、見やすくわかりやすいレポートを作成することが可能です。
リアルタイムでの集計表示に対応しており、QuickCrossと連携することでクロス集計もスムーズに行えます。これにより、収集したデータを即座に分析・活用できます。
また、国内最大級のパネルを活用したネットリサーチ機能も搭載。例えば、「東京都の40代女性」といった属性でターゲットを絞り、効率的にアンケートを配信できます。
無料プランから始められる点も魅力で、ISMS認証を取得した高水準のセキュリティ環境により、安心して利用できるツールです。
参考:Questant
WEBCAS formulator

出典:https://www.webcas.jp/formulator/
WEBCAS formulatorは、企業向けに特化した高機能なWebアンケート・フォーム作成システムです。1ページ完結型のシンプルなフォームから、複数ページ構成や分岐ロジックに対応した高度なフォームまで、目的や規模に応じて柔軟に設計できます。
集計・分析機能も充実しており、リアルタイム集計やクロス集計に加えて、カスタム集計やデータのダウンロードにも対応。社内報告やマーケティング施策に即活用できる設計です。
さらに、IPアドレス制限や二要素認証、ログイン履歴の確認といったセキュリティ機能も備えており、ISMSやプライバシーマークを取得済みで、安心して利用できます。
クラウド・オンプレミスの両形態に対応しており、初期費用は50,000円〜、月額費用は30,000円〜と、導入しやすい価格帯も特長です。導入後も専任サポートがつくため、運用面でも安心できるツールといえるでしょう。
Cuenote Survey

出典:https://www.cuenote.jp/survey/
Cuenote Surveyは、専門知識がなくても直感的にWebアンケートや申し込みフォームを作成できる、クラウド型のアンケートシステムです。ドラッグ&ドロップ操作による高い操作性に加え、PC・スマートフォン・タブレットに対応したレスポンシブデザインを採用。英語・韓国語・中国語など、多言語にも標準で対応しています。
回答数の上限設定や、特定の対象者に限定したクローズド形式のアンケート作成も可能で、社内外を問わず多様な調査ニーズに応じられます。リアルタイムでの回答管理ができるほか、集計結果はCSV形式で簡単に出力でき、分析や報告書作成もスムーズです。
セキュリティ面では、国内データセンターの利用やSSL通信、アクセス制限など、安心して使える対策が整っています。月額15,000円から利用でき、コストと機能のバランスにも優れたサービスです。
Synergy!

出典:https://www.synergy-marketing.co.jp/cloud/synergy/
Synergy!は、CRM機能と統合された国産のクラウド型Webアンケート・フォーム作成システムです。アンケート機能は月額15,000円から利用でき、データベースやメール配信、LINEとの連携を通じて、柔軟かつ戦略的なマーケティング施策を実現します。
設問分岐やWebトラッキング、リアルタイム集計などの基本機能に加え、顧客の反応に応じたOne to Oneコミュニケーションにも対応。デジタルギフトとの連携など、幅広い活用が可能です。
操作画面は直感的に使える設計で、マニュアルを見ずに操作できる工夫がされています。外部ツールとの高い連携性と堅牢なセキュリティも特長です。ISO/IEC 27017やプライバシーマークを取得しており、セキュリティチェックにも対応済みのため、BtoB用途でも安心して導入できます。
参考:Synergy!
Tayori

Tayoriは、フォーム・FAQ・チャット・アンケートといった機能を一元管理できる多機能型のカスタマーサポートツールです。Webアンケート作成機能も備えており、テンプレートを活用すれば初心者でも直感的にアンケートを作成できます。
回答形式のカスタマイズや自動での集計結果の可視化に対応しており、短時間でのデータ分析が可能です。回答データはCSV形式で出力でき、外部ツールとの連携もスムーズに行えます。
料金プランは無料から利用でき、月額3,800円のスタータープランではアンケートを3件まで作成可能です。さらに、法人向けの上位プランではアンケート作成が無制限となり、AIチャットボットとの連携機能も提供されます。
問い合わせ対応や社内フィードバックの収集を効率化したい企業にとって、Tayoriは導入しやすく、汎用性にも優れた選択肢といえるでしょう。
参考:Tayori
Freeasy

出典:https://freeasy24.research-plus.net/
Freeasyは、1問500円から利用できるセルフ型のWebアンケートツールです。スピーディーかつ低コストで調査を実施したい企業に適しています。
特許取得済みのAIアルゴリズムによるモニターの品質管理機能を備えており、不適切な回答を自動で検出・除外。これにより、高精度な調査データの取得が可能になります。
調査画面の作成からモニター配信までは最短10分で完了し、即日中に結果を得られるケースもあります。料金は設問数や回収数に応じた明瞭な従量課金制で、必要な分だけを柔軟に利用できる点も魅力です。
さらに、属性セグメントの指定やスクリーニング調査、追跡調査にも対応。幅広いマーケティングニーズに応えられる設計となっています。
操作は直感的で、初めての利用でも安心して使えるサポート体制も整っているため、スピードとコストを重視する企業におすすめのサービスです。
参考:Freeasy
サーベロイド

サーベロイドは、国内最大級の500万人のモニターに向けて、手軽かつスピーディーにリサーチを実施できるセルフ型Webアンケートシステムです。アンケートは、直感的な操作で誰でも簡単に作成でき、配信から回収、集計までを一括でサポートします。
集計ツールは無料で提供されており、クロス集計や単純集計、グラフ出力もワンクリックで対応可能。料金は「1問×1人=10円」の完全従量課金制で、初期費用や月額費用はかかりません。
さらに、スクリーニング調査や海外24ヶ国への配信、動画挿入や高機能な設問形式などを備えた「アドバンストモード」も利用できます。導入実績は15年以上にのぼり、学術研究から企業の企画調査まで幅広く活用されています。丁寧なサポート体制も、選ばれる理由の1つです。
参考:サーベロイド
MOMONGAアンケート

出典:https://www.it-momonga.com/enquete/
MOMONGAアンケートは、iPadやWebを活用してアンケートを収集・管理できる多機能型のアンケートシステムです。最大の特長は、オフライン環境でも利用可能な点と、名刺のデジタル化機能により個人情報とスムーズに紐づけられる点にあります。
展示会・営業先・セミナーなど、さまざまなビジネスシーンに適しており、アンケートとあわせて名刺情報も同時に取得できるため、迅速なアフターフォローやデータ活用が可能です。
収集したデータはリアルタイムで集計され、管理画面から簡単に出力できます。プランは無料から利用でき、高度な機能が必要な場合には月額33,000円からの有料プランも選択可能です。
さらに、端末レンタルを含むイベント専用パック(220,000円〜)も用意されています。導入実績は7,000社を超え、初めての方でも安心して利用できる無料サポートが付帯しています。
参考:MOMONGAアンケート
目的や環境に合ったWebアンケートシステムを選定しよう

Webアンケートシステムは、調査業務を効率化し、リアルタイムでのデータ収集や分析を可能にするツールです。現在は、無料で使えるシンプルなツールから、高度な分析やCRM連携が可能な企業向けサービスまで選択肢が豊富に揃っています。
導入目的や対象者、運用体制、予算、セキュリティ要件などを整理したうえで、複数のサービスを比較検討することが、自社に最適な選定への近道です。実際の導入事例や口コミも参考にしながら、回答率向上や調査精度の向上に役立つ機能を見極めましょう。