マーケティング施策の精度を高めるうえで、DMP(データマネジメントプラットフォーム)の導入は欠かせません。しかし一口にDMPと言っても、プライベートDMPやパブリックDMP、さらにCDPとの違いまで含めると、その選定に迷う担当者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、DMPの基本的な仕組みや種類、CDPやMAとの違いをわかりやすく整理したうえで、自社に合ったDMPツールの選び方を解説します。加えて、実績あるおすすめのDMPツール10選も紹介し、導入時のポイントやメリットについても詳しくご紹介。自社のマーケティング戦略に最適なDMPを見極めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
DMPツールとは?

DMP(データマネジメントプラットフォーム)とは、インターネット上に存在する多様なデータを収集・分析し、一元的に管理するためのプラットフォームです。DMPを活用することで、ユーザーの属性や行動にもとづいたセグメント分けが可能となり、マーケティング施策の効率化が期待できます。
DMPには「プライベートDMP」と「パブリックDMP」の2種類があり、用途に応じて使い分けることが重要です。例えば、プライベートDMPは自社が保有する顧客データの管理に適しており、一方でパブリックDMPは、外部のサードパーティデータを活用したい場面で有効です。
これらのツールを適切に理解し、活用することで、One-to-Oneマーケティングや広告配信の最適化が実現しやすくなります。
DMPとMAの違い
DMPとMA(マーケティングオートメーション)は、どちらもマーケティング施策を効率化するためのツールですが、それぞれに異なる役割があります。
DMPは、主にデータの収集・統合・分析を担い、セグメント化されたデータをもとにマーケティング戦略を構築するための基盤を提供します。一方、MAは、メール配信やSNS投稿などの施策を自動化することで、見込み顧客のナーチャリングを支援する実行系のツールです。
つまり、DMPは「データの管理と分析」、MAは「施策の実行」が主な目的。両者を連携させることで、より精度の高いデータドリブンなマーケティングが可能になります。
DMPとCDPの違い
DMPとCDP(カスタマーデータプラットフォーム)は、どちらもデータ活用を支援する仕組みですが、取り扱うデータの範囲や目的に明確な違いがあります。
DMPは主にサードパーティデータを用い、匿名性の高い情報をもとに広告配信や市場分析に活用されます。これに対し、CDPはファーストパーティデータを中心に、顧客個人に紐づいた情報を収集・統合する点が特徴です。
CDPでは、顧客の属性や行動履歴をもとに、One-to-Oneのパーソナライズ施策を実現することに重きが置かれます。そのため、DMPは幅広いターゲティング施策に強みを持ち、CDPは顧客理解の深化やロイヤルティの向上に貢献する仕組みといえます。
DMPツールの種類

DMPは、顧客データの活用を強化するうえで重要な基盤ですが、導入を検討する際には「プライベートDMP」と「パブリックDMP」など複数の種類がある点に注意が必要です。ここでは、それぞれのDMPの特徴と違いをわかりやすく解説します。
プライベートDMP
プライベートDMPとは、自社が保有する顧客データを一元管理し、分析・活用するためのツールです。購買履歴やWeb上の行動データ、顧客属性など、ファーストパーティデータを中心に収集される点が特徴です。これらはすべて自社と直接の接点を持つ情報であり、個別の顧客に紐づけることで、精度の高いターゲティングやパーソナライズ施策が実現できます。
例えば、特定の属性を持つ顧客に対するメールキャンペーンや、ECサイトにおけるレコメンド機能の強化に応用可能です。また、他ツールとの連携を通じて、マーケティング施策のPDCAサイクルを効率的に回すこともできます。
ただし、導入には一定のコストがかかるほか、運用には専門知識を持つ人材が不可欠です。だからこそ、導入前に目的や活用方法を明確にしておくことが重要になります。
パブリックDMP
パブリックDMPは、サードパーティデータを収集・活用するためのプラットフォームです。匿名化されたCookieデータや外部の属性情報など、広範なデータを用いて、市場全体のトレンド分析や広告ターゲティングに役立てられます。
例えば、新規顧客を獲得したい企業が、特定の属性を持つ潜在層を抽出し、効果的に広告を配信するケースに適しています。大規模データによる広域的なターゲティングが可能である一方、個々の顧客データとは紐づかないため、緻密なパーソナライゼーションには適していません。
近年では、プライベートDMPとパブリックDMPの双方の機能を備えたハイブリッド型DMPも登場しており、より柔軟なデータ活用が進んでいます。
DMPツールの主な機能

DMPツールは、マーケティング施策の精度と効率を高めるために不可欠です。単にデータを蓄積するだけでなく、収集・統合・分析・可視化・セグメント化・広告配信など、幅広い機能を備えています。ここでは、DMPツールが持つ代表的な機能を紹介します。
データの収集・統合機能
DMPの基本機能の1つが、データの収集と統合です。この機能では、自社が保有するPOSデータやWebサイトのアクセス履歴、CRMデータに加え、外部のサードパーティデータも含めて一元的に収集します。例えば、ユーザーが閲覧したページや商品、メールの開封状況といった行動データを取り込み、統合的に管理することで、ユーザーの行動パターンを可視化できます。
こうして統合されたデータは、分析やターゲティングの基盤として活用されます。特に、複数のチャネルに分散していたデータを1つにまとめることで、顧客ごとに一貫性のあるデータ管理が可能となり、精度の高いセグメント化が実現します。これにより、マーケティング施策を効率的に進めるための土台が整います。
データ分析・可視化機能
DMPツールは、収集したデータを分析し、視覚的にわかりやすく表示する機能も備えています。顧客の購買履歴や興味・関心、広告への反応率といった情報を、グラフやレポート形式で確認できるため、全体像の把握がしやすくなります。
特に、顧客属性や行動データに基づくセグメント化により、ターゲットを明確化し、効果的なマーケティング施策の立案が可能です。例えば、特定の商品を頻繁に購入する顧客群を抽出し、その傾向を可視化することで、新たな販促キャンペーンの企画に役立ちます。
こうしたデータの可視化は、マーケティング部門だけでなく、経営層への説明資料やレポート作成にも活用できます。さらに、高度な分析を加えることで、次の一手となるインサイトを的確に導き出すことも可能です。
セグメント作成・ターゲティング機能
DMPツールの中核をなす機能が、セグメント作成とターゲティングです。収集したデータをもとに、顧客を属性や行動パターンで分類し、特定のセグメントに絞ったマーケティング施策を実行できます。
例えば、30代男性で特定商品の購入履歴があるユーザーに限定して新商品の広告を配信するなど、精度の高いターゲティングが可能になります。このような取り組みにより、従来のマスマーケティングでは得られなかった成果を実現できます。
顧客一人ひとりの関心やニーズに合わせた施策を展開することで、コンバージョン率の向上や顧客満足度の改善にもつながります。さらに、ターゲティングの結果を施策後に分析することで、次のアクションにつながるフィードバックを得られる点も大きなメリットです。
広告配信最適化機能
DMPツールの広告配信最適化機能では、顧客の行動や属性に基づき、最適なタイミング・チャネル・内容で広告を配信することが可能です。この機能を活用することで、広告の無駄打ちを防ぎ、費用対効果の向上が期待できます。
例えば、特定の商品に対する購入意欲が高いセグメントに対してのみリターゲティング広告を表示したり、特定地域のユーザーに限定キャンペーンを配信したりすることも可能です。また、リアルタイムデータを活用すれば、広告のクリック率やコンバージョン率を即時に確認でき、配信内容やターゲット設定の調整にも柔軟に対応できます。
こうした取り組みによって広告パフォーマンスの最大化が図れるだけでなく、ユーザーにとっても関心度の高い情報が届くため、より良い体験につながります。
他ツールとの連携機能
DMPツールは、他のマーケティングツールやCRM、BIツールと連携できる機能を備えています。この連携により、データ活用の幅が広がり、施策全体の一貫性と効率性が高まります。
例えば、DMPで抽出した顧客セグメントをMAツールと連携し、特定のユーザーにパーソナライズしたメールを自動配信することが可能です。さらに、BIツールと組み合わせることで、DMPのデータを基に高度な分析やレポート作成を行うこともできます。
また、広告プラットフォームと接続すれば、特定の属性を持つユーザー層に絞った広告配信も実現できます。こうした連携機能を活用することで、マーケティング全体のパフォーマンスを最大化し、データドリブンな意思決定を後押しします。
セキュリティ・データ保護機能
DMPツールには、顧客データを安全に管理・保護するためのセキュリティ機能が備わっています。個人情報保護法やGDPRといった各国のプライバシー規制に対応しており、データ漏洩や不正アクセスのリスクを抑える仕組みが整っています。
例えば、データの暗号化やアクセス権限の設定、利用状況の監視といった機能が代表的です。アクセス権を必要最小限の担当者に限定することで、内部不正のリスクも軽減されます。また、DMP上でのデータ操作はログとして記録されるため、不審なアクセスや操作があった際も迅速な対応が可能です。
こうした仕組みにより、企業は顧客データの安全性を担保しながら、安心してマーケティング活用につなげることができます。
DMPツールを活用するメリット

DMPは、マーケティング施策の精度と効率を高めるツールです。顧客データを一元管理し、精度の高いターゲティングや施策のパーソナライズ化を実現することで、コンバージョン率や顧客満足度の向上に貢献します。ここでは、DMPを導入することで得られる主なメリットについて解説します。
データの一元管理で業務効率が向上
DMPツールを活用することで、分散していた顧客データを一元的に管理でき、業務効率の大幅な向上が期待できます。マーケティング担当者やデータアナリストは、個別のシステムにアクセスする必要がなくなり、よりスムーズにデータを活用できるようになります。
例えば、CRMデータや広告データ、Webアクセスログなど、複数のソースから得られる情報を1つのプラットフォームに統合することで、検索や分析にかかる手間を大きく削減できます。こうした環境が整えば、キャンペーンの実施や改善もスピーディーに行え、PDCAサイクルの高速化にもつながるでしょう。
さらに、データの一元管理は部門間の連携を促進し、全社的なマーケティング戦略の推進にも貢献します。
高精度なターゲティングが可能になる
DMPツールを活用することで、顧客の行動データや属性データをもとに、より高精度なターゲティングが可能になります。これにより、従来の一括配信型の施策と比べて、コンバージョン率の向上が期待できます。
例えば、特定の商品に関心を示したユーザーをセグメント化し、そのニーズに合わせた広告を配信すれば、購入の可能性を高めることができます。また、地域や年齢層といった属性情報に基づいてセグメントを構築し、それぞれに最適なマーケティング施策を展開することで、広告費の無駄を抑えることも可能です。
加えて、ターゲティングの精度が高まることで、顧客体験の質も向上します。結果として、ブランドに対する信頼感やロイヤルティの醸成にもつながるでしょう。
マーケティング施策の効果が最大化
DMPツールは、データ分析の結果をもとに最適なマーケティング施策を立案するための支援手段にもなります。これにより、各施策の効果を高め、企業の収益向上にもつながります。
例えば、広告のクリック率やメールの開封率といった指標をリアルタイムで分析することで、施策のパフォーマンスを即時に把握できます。そのデータを活用すれば、効果が低い施策の改善や、成果の出ている事例を他のチャネルに展開するといった対応も可能です。
また、DMPツールを活用することで、チャネルごとに異なる施策であっても一貫性のあるメッセージを届けることができ、顧客接点の最適化にも貢献します。こうした取り組みにより、マーケティング全体のROI(投資対効果)向上が期待できます。
顧客理解の深化によるパーソナライゼーション
DMPツールを活用すれば、顧客ごとの行動履歴や属性データをもとに、より深い顧客理解が可能になります。それにより、個別のニーズに応じたパーソナライズ施策を展開でき、顧客満足度の向上が期待できます。
例えば、過去の購入履歴や閲覧履歴を分析することで、顧客ごとに最適な商品を提案するレコメンド機能が活用できます。さらに、特定のセグメントに属するユーザーに対しては、個別最適化されたメールキャンペーンを配信することで、開封率やコンバージョン率の向上にもつながります。
複数チャネルでのデータ活用が可能
DMPツールは、オンライン・オフラインを問わず、複数のチャネルでデータを活用できる仕組みを提供してくれます。これにより、顧客の全体像を把握しやすくなり、一貫性のあるコミュニケーションの実現にもつながるでしょう。
例えば、店舗での購入履歴とWebサイト上の閲覧履歴を統合することで、顧客がどのような購買プロセスをたどっているのかを可視化できます。その結果、店舗、オンライン広告、メール配信など、複数のチャネルで統一感のある施策を展開することが可能になります。
さらに、こうしたチャネル横断型のデータ活用は、顧客接点の拡大にも効果的です。新規顧客の獲得や、既存顧客との関係強化に役立つほか、チャネル間でのデータ連携によって、マーケティング施策の効率化も図れます。
データドリブンな意思決定が可能に
DMPツールは、収集したデータを活用し、データドリブンな意思決定も支援してくれるため、勘や経験に頼らず、客観的な情報をもとに論理的な戦略を立てることが可能になります。
例えば、広告キャンペーンの効果をリアルタイムで分析し、成果の出ている施策に予算を集中させるといった柔軟な対応が可能です。さらに、顧客の行動データを詳細に読み解くことで、潜在的なニーズや市場機会を見出し、新たな施策の立案にもつなげられます。
このように、データに基づく意思決定は、マーケティング施策の精度を高め、ROIの最大化にも貢献するでしょう。結果として、マーケティング全体の効率と効果を両立できる体制が整います。
マーケティングコストの削減
DMPツールは、ターゲティングの精度を高め、効果的な施策を実行できる点が特長です。その結果、マーケティングコストの削減にもつながり、限られた予算内でも高い成果を狙うことが可能になります。
例えば、精度の高いターゲティングを活用すれば、広告を関心の高い顧客に絞って配信できるため、無駄な広告費を抑えられます。さらに、効果測定によって成果が見込めない施策を早期に見直すことで、リソースの最適な配分が実現します。
加えて、DMPツールにより複数チャネルのデータを一元管理できるため、運用にかかる工数の削減や作業効率の向上にも貢献するでしょう。こうした仕組みを通じて、企業はコスト削減と収益向上の両立を図ることができます。
DMPツールの導入手順

DMPツールの導入は、単にツールを選ぶだけではなく、目的の明確化やデータの整理、運用体制の整備など、段階的なステップを踏むことが成功のカギとなります。ここでは、DMP導入をスムーズに進めるための具体的な手順を紹介します。
導入の目的と目標を明確にする
DMPツールを導入するにあたっては、まず導入の目的と達成したい目標を明確にすることが重要です。これにより、ツールの選定や運用計画を円滑に進めることができ、導入後の効果も最大限に引き出せます。
具体的には、自社が抱えるどのような課題を解決したいのか、どのデータを活用するのか、そして最終的にどのような成果を目指すのかを整理します。例えば「広告のターゲティング精度を高めたい」「顧客満足度を向上させたい」「マーケティングコストを抑えたい」といった目標が該当します。
また、目標には数値を伴わせることも大切です。「コンバージョン率を15%向上させる」「広告費を10%削減する」といった具体的な数値目標を設定することで、プロジェクトの進捗を客観的に把握しやすくなります。
現状の蓄積データを整理する
次に行うべきは、既存データの整理です。データが分散していたり、一部に不備があったりする場合は、統合やクレンジングが必要となります。
例えば、CRMデータや広告データ、Webサイトのアクセスデータなど、利用可能なデータソースを一覧化し、どのデータをDMPに取り込むかを判断します。そのうえで、各データの精度や一貫性を確認し、欠損や重複があれば適切に修正します。
このプロセスでは、データ管理ルールの策定と、運用体制の整備も欠かせません。例えば、定期的なデータ更新のスケジュールを設定したり、品質管理を担うチームを設置したりといった体制づくりが求められます。
必要なDMPの種類と機能を選定する
DMPツールの選定は、導入目的と活用するデータの種類に基づいて行う必要があります。まず、「プライベートDMP」と「パブリックDMP」のいずれが自社に適しているかを見極め、その方向性に合ったツールを選定しましょう。
例えば、自社で保有する顧客データを中心に活用したい場合は、プライベートDMPが適しています。一方、外部データを用いて新たな顧客層の開拓を目指す場合には、パブリックDMPが効果を発揮します。両者の特性を組み合わせたハイブリッド型を選ぶという選択肢もあるでしょう。
加えて、ツール選定時には、データ収集・分析・セグメント作成・広告配信の最適化・セキュリティ対策など、主要機能の有無を確認することが重要です。自社の課題に対して必要な機能が備わっているかを事前に見極めておくことで、導入後の効果を最大限に引き出せます。
DMPベンダーを比較・選定する
DMPツールを導入する際は、適切なベンダーを選定することも重要です。複数のベンダーを比較することで、自社の要件に最も適したツールを見極めやすくなります。選定時には、提供される機能、価格、サポート体制、導入実績などを確認しましょう。
まずは、自社の課題や目標を明確にし、それに基づいて必要な機能を洗い出します。そのうえで、各ベンダーがその機能を備えているかどうかを検討します。例えば、高度なセグメント作成機能や広告プラットフォームとの連携が求められる場合は、それらに強みを持つベンダーが有力候補になります。
また、初期費用や月額料金などのコスト面も比較し、予算に見合ったツールを選ぶことが大切です。
さらに、導入後の運用を円滑に進めるためには、サポート体制やトラブル時の対応実績にも注目する必要があります。過去の導入事例やユーザーレビューを調べることで、信頼できるベンダーかどうかを判断しやすくなります。こうした事前の選定プロセスを丁寧に行うことで、長期的な活用効果が期待できます。
データ連携・設定を行う
DMPツールを導入した後に最初に取り組むべき作業は、データの連携と設定です。自社が保有するCRMや広告プラットフォーム、WebアクセスデータなどをDMPに統合し、マーケティング施策に活用できる状態へと整備します。この工程は、DMPの効果を十分に引き出すうえで欠かせません。
データ連携では、APIやタグを用いて各システムとの自動同期を行います。また、セグメント作成やターゲティングに活用するため、データの構造や分類方法を標準化します。例えば、顧客の属性データと行動データを結びつけることで、広告配信やメールキャンペーンに有効活用できるデータ基盤が構築されます。
設定作業では、データの利用範囲や権限を明確に定め、社内のセキュリティポリシーを遵守することが求められます。加えて、連携後はデータの精度や欠損の有無を確認し、不備があれば修正します。こうした準備を丁寧に行うことで、スムーズな運用と正確なマーケティング施策の実現が可能になります。
試験運用を行い効果を確認する
DMPツールを本格導入する前には、試験運用を行い、その効果を検証することが重要です。このプロセスでは、ツールの設定やデータ連携が正しく機能しているかを確認し、必要に応じて調整を行います。
まずは特定の顧客セグメントを選定し、広告配信やメールキャンペーンなどの施策を試験的に実施します。その際、クリック率やコンバージョン率、エンゲージメントといったKPIを設定し、得られた結果を詳細に分析します。これにより、DMPツールが予測する成果と実際の効果とのギャップを把握できます。
さらに、試験期間中に判明したデータの欠損や連携エラーを修正することで、全体の精度を向上させることが可能です。こうした工程を経ることで、DMPツールが自社のマーケティング施策に適しているかを見極めやすくなり、本格運用に向けたリスクを低減できます。
本格運用と社内体制の構築
試験運用が成功したあとは、DMPツールの本格運用に移行し、それを支える社内体制を整備します。具体的には、運用を担当するチームの編成や、ルールの策定が必要です。
運用チームでは、マーケティング担当者やデータアナリスト、ITエンジニアといった役割を明確に分担し、効率的な運用を目指します。また、DMPを活用した施策の計画から実行、効果測定までを一連の流れとして仕組み化し、PDCAサイクルを高速で回せる体制を構築します。
あわせて、社内全体でデータ活用の意識を高めることも重要です。定期的なトレーニングを実施し、各部門の理解と活用レベルを底上げすることで、DMPツールの効果を最大限に引き出します。この段階では、DMPが持つ機能を余すことなく活用し、マーケティング施策の精度向上と業務の効率化を図ります。
効果測定と継続的な改善
DMPツールを本格運用した後は、定期的な効果測定と継続的な改善が成功のカギとなります。各施策の成果を詳細に分析し、目標の達成状況を確認することで、効果的な施策と改善の余地がある点を明確にできます。
例えば、広告キャンペーンのクリック率やコンバージョン率を測定し、成果が出ていない場合には、セグメントや配信タイミングの見直しを行います。また、市場環境や新たなデータの変化に応じて、DMPツールの設定や運用方針を柔軟に調整することも重要です。
さらに、効果測定の結果は定期的なレポートとしてまとめ、経営層や関連部門と共有します。このプロセスを繰り返すことで、DMPの価値を最大限に活かし、継続的な成果の向上を目指せます。
DMPツールを選定するときのポイント

DMPツールを導入する際には、単に機能の豊富さや有名ベンダーかどうかで選ぶのではなく、自社の目的や運用体制に合ったものを見極めることが重要です。ここでは、DMPツールを選定するときのポイントについて解説します。
取り扱えるデータの範囲と種類
DMPツールを選定する際は、取り扱えるデータの範囲と種類をあらかじめ確認しておくことが重要です。自社のマーケティング活動に必要なデータが正確に管理され、活用できるかどうかが、導入成功のカギを握ります。
DMPで扱える主なデータには、顧客の行動データ、属性データ、購買履歴、Webアクセス履歴などがあります。特に、自社で収集したファーストパーティデータを軸に、外部のサードパーティデータや提携先から得たセカンドパーティデータを組み合わせることで、より多角的な分析が可能になります。
また、ツールによっては、オンラインデータに加えて、実店舗での購買履歴やコールセンターの応対記録といったオフラインデータの統合にも対応しています。こうした多様なデータを一元的に管理することで、チャネルをまたいだ顧客理解が進み、One-to-Oneマーケティングや多面的な施策の実現につながるのです。
分析機能と可視化の精度
DMPツールを選定する際には、分析機能とデータの可視化精度も重要な判断基準となります。高度な分析機能と、直感的に理解できるビジュアルが備わっていれば、マーケティング施策へのデータ活用がよりスムーズに進みます。
例えば、顧客の行動データや属性情報を活用したセグメントの作成、トレンド分析、RFM分析といった多角的な分析機能が求められます。また、こうした分析結果をグラフやダッシュボードでわかりやすく可視化できる機能があれば、マーケティング担当者の意思決定も迅速になります。
一部のDMPには、リアルタイムでの分析やレポートのカスタマイズ機能が備わっており、施策の成果を即時に確認することが可能です。分析精度と可視化機能の両面に優れたツールを選ぶことで、効果的なマーケティング戦略の立案と実行が実現しやすくなります。
他システムやツールとの連携性
DMPツールを選定する際は、他のマーケティングシステムやツールと連携しやすいものを選ぶことも重要です。連携性が高いツールであれば、データ活用の幅が広がり、施策の一貫性や効果も高まります。
例えば、CRMやMAツールと連携することで、DMPで作成したセグメントを活用し、パーソナライズされたメールキャンペーンを実施できます。また、広告配信プラットフォームと連携すれば、特定の顧客層に向けたターゲティング広告を迅速に展開することも可能です。
さらに、BIツールやデータ分析ツールとの連携により、DMPで蓄積したデータを活用した高度な分析も実現します。このように、他システムとのスムーズな連携は、マーケティング施策の効率化と精度向上に直結します。
操作性と導入後の運用しやすさ
DMPツールの選定においては、操作性や導入後の運用しやすさも重要なポイントです。直感的なUIやシンプルな設定機能を備えたツールであれば、専門的な知識がない担当者でもスムーズに扱えます。
例えば、ドラッグ&ドロップでデータ統合やセグメント作成ができるツールは、日常の運用負荷を大きく軽減します。あわせて、操作手順をわかりやすく説明するガイドや、充実したヘルプ機能が備わっているかも確認しておきたい点です。
加えて、初期設定や日常の運用にかかる時間や人的リソースが少なくて済むことも重要です。導入後のトレーニングのしやすさやサポート体制まで含めて評価することで、現場での活用をより効率的に進められます。
セキュリティ・データ保護機能
DMPツールを選定する際は、セキュリティとデータ保護機能の充実度を確認することが重要です。特に、顧客データや個人情報を扱う場合には、プライバシーの保護と各種法規制への対応が欠かせません。
例えば、データの暗号化やアクセス権限の設定、監査ログ機能などを備えたツールは、セキュリティ面で信頼性があります。加えて、GDPRや日本の個人情報保護法に準拠しているかどうかも、導入判断のポイントになります。
加えて、情報漏洩や不正アクセスを防ぐためのセキュリティポリシーを策定し、ツール内で運用・管理できる体制が整っていることも望まれます。セキュリティ対策が充実しているDMPを選ぶことで、自社データを安全に活用できる環境を築くことができるでしょう。
費用対効果と料金体系
DMPツールを選ぶ際は、費用対効果と料金体系を丁寧に検討することも重要です。初期費用やランニングコストに加え、オプション機能やデータ容量に応じた追加料金も確認し、予算内で最適な選択を目指します。
特に、大量のデータを扱う企業では、ストレージの利用料金やAPIの使用料などが大きなコスト要因となる場合があります。そのため、あらかじめデータ量の見積もりを行い、総コストを把握しておくことが欠かせません。
さらに、ツール導入によって得られる成果、例えばコンバージョン率の向上や広告費の削減といった効果を見込んだうえで、投資回収期間を試算しておくと安心です。料金体系が明確で、自社の活用方針に合った柔軟なプランを提示できるベンダーを選ぶことが、導入成功のポイントとなります。
サポート体制や導入支援の有無
DMPツールの導入では、ベンダーによるサポート体制や導入支援の充実度が極めて重要です。ツールの操作に慣れていない場合でも、適切な支援を受けることでスムーズな運用開始が可能になります。
たとえば、初期設定やデータ連携のサポートに加え、操作方法を学べるトレーニングセッションを提供しているベンダーであれば、導入時の負担を大きく軽減できます。また、運用中のトラブルに対して迅速な対応が可能な24時間体制のサポートや、専任のカスタマーサクセスマネージャーが配置されている場合は、より安心してツールを活用できます。
さらに、定期的なアップデート情報の提供や、新機能の案内、業界のベストプラクティスを紹介するセミナー・イベントなどを実施しているベンダーは、ツールの継続的な活用を後押ししてくれます。こうしたサポートの質は、導入効果に大きな差を生む要因となるでしょう。
おすすめのDMPツール10選

数あるDMPツールの中から自社に最適なものを選ぶには、それぞれの機能や特徴を把握し、目的に合ったものを見極めることが重要です。ここでは、マーケティング戦略を支援するうえで実績のあるDMPツールを厳選し、それぞれの特長や活用シーンをわかりやすく紹介します。
ツール名 | 特徴 | 強み/用途 | 価格プラン例 |
---|---|---|---|
AudienceOne | 国内最大級の3rdパーティDMP、1億超のデバイスID保有 | クロスデバイス推定とオムニチャネル対応 | 要問い合わせ |
IM-DMP | 約4.7億のユニークブラウザデータを保有、自由度の高いセグメント設計 | オン・オフライン施策への幅広い活用 | 要問い合わせ |
Piano DMP | クッキーレス対応、ゼロ・1st・2ndパーティデータの統合 | プライバシー準拠の高度なセグメントと機械学習予測 | 要問い合わせ |
GENIEE DMP | 国産DSP・MAと親和性が高い、柔軟なターゲティング設計が可能 | BtoB・BtoC双方での活用、UIの直感性 | 要問い合わせ |
カスタマーリングス | CDP・BI・MAを統合した一体型ツール、ノーコード運用対応 | EC・BtoC向け深層分析と施策実行、生成AI活用も可能 | 初期費用・月額ともに変動(要見積) |
アクティブコア | データ統合から施策実行・検証まで完結、専用DMP構築も可能 | 柔軟な設計と伴走サポート、高度なOne-to-One施策 | 要問い合わせ |
matomaru | アプリ・LINE・メールなど販促統合DMP、中小企業向け | 操作の簡便さと低価格、来店促進や販促支援 | 初期費用10万円〜/月額2万円〜 |
LOGLY Audience Analytics | 無料で使えるユーザー分析DMP、ペルソナ自動生成対応 | 無料プランあり、広告配信やA/Bテスト、NPS分析など多機能 | 基本プラン無料、有料オプション有 |
DMP STRATOS | NEC製、全量ログの探索型解析+AI要因分析対応 | Webアクセスの可視化、ヒートマップ・SEO追跡などに強み | 要問い合わせ(ASP/オンプレ対応) |
Adobe Real-Time CDP | リアルタイム統合プロファイル構築、AIと連携分析も可能 | B2C・B2B両対応、Adobe製品群との親和性が高い | プロファイル数に応じた従量制 |
AudienceOne

出典:https://solutions.hakuhodody-one.co.jp/audienceone
AudienceOneは、株式会社Hakuhodo DY ONEが提供する、国内最大級のデータ・マネジメント・プラットフォームです。1億を超えるデバイスIDをもとにした膨大な3rdパーティデータを保有しており、オンライン・オフラインを問わず、多様なデータの統合と分析に対応しています。
特に、購買履歴や位置情報、CRMデータ、広告配信の結果などを組み合わせ、高精度なセグメントを作成できる点が強みです。さらに、特許技術によるクロスデバイス推定機能を搭載しており、複数のチャネルにまたがるユーザー行動の可視化と、一貫したターゲティングを実現します。
広告配信の最適化はもちろん、企業のデジタルマーケティング基盤としても活用でき、幅広い用途に対応可能な柔軟性の高さが大きな特長です。
参考:AudienceOne
IM-DMP

出典:https://dmp.intimatemerger.com/
IM-DMPは、株式会社インティメート・マージャーが提供する高機能なパブリックDMPです。約4.7億のユニークブラウザに紐づく膨大なオーディエンスデータを保有しており、提携メディアやインターネットリサーチを通じて取得された属性情報や興味・関心データを活用できます。
これにより、自由度の高いセグメント作成が可能となり、1st Party Dataと組み合わせたカスタムセグメントの構築も実現。LTVやCVRに応じた精緻なターゲティングが行えるため、広告配信だけでなく、CRMやオフライン施策にも柔軟に対応できます。
さらに、Google AnalyticsやAdobe Analyticsとの連携により、詳細な分析やレポート作成も可能です。ターゲティングの精度と施策の多様性を兼ね備えた、データドリブンなマーケティングを支援します。
参考:IM-DMP
Piano DMP

出典:https://piano.io/ja/product/dmp/
Piano DMPは、ゼロパーティデータや1st・2ndパーティデータを活用し、信頼性と透明性の高いデータ活用を実現する先進的なDMPツールです。クッキーレス時代にも対応しており、ユーザーの同意を得たデータをもとに、パーソナライズされたセグメントやユーザープロファイルをリアルタイムで生成・活用できます。
さらに、Pianoが提供するComposer、ID、VXなどの他プロダクトと連携することで、Webやアプリ全体におけるユーザージャーニーの最適化が可能です。機械学習による予測機能や類似セグメントの生成にも対応しており、広告やマーケティング施策の精度を大幅に高めることができます。
多チャネルでの展開を視野に入れた柔軟な運用と、高水準のコンプライアンス対応も大きな特長です。
参考:Piano DMP
GENIEE DMP

出典:https://chikyu.net/?link=globalNavLogo
GENIEE DMPは、国産広告プラットフォームを展開するジーニーが提供する、拡張性と柔軟性に優れたDMPツールです。サードパーティデータとファーストパーティデータの連携に強みを持ち、ユーザー属性や行動履歴に基づいた精度の高いターゲティングを可能にします。
GENIEE DSPやMAツールとの親和性も高く、広告配信の最適化はもちろん、Web接客やLPOといった多様なマーケティング施策にも活用できます。また、CDPやSFA・CRMとの統合にも対応しており、BtoB・BtoCを問わず幅広い業種で導入が進んでいます。
直感的に操作できるUIと、国産ベンダーならではのきめ細かなサポート体制も魅力の1つです。
参考:GENIEE DMP
カスタマーリングス

出典:https://www.customer-rings.com/
カスタマーリングスは、CDP・BI・MAの機能を統合した「顧客実感型」のマーケティングプラットフォームです。ECやBtoC企業を中心に、高い支持を集めています。
複数チャネルに分散したデータを一元化し、ノーコードで分析・セグメント化から施策の実行までを完結できる点が特長です。特に、「一人ひとりの顧客を実感する」という設計思想に基づき、生成AIによる施策提案やパーソナライズ配信の最適化にも対応しています。
RFM分析やLTV分析といった多彩な機能を備えており、施策結果の可視化と改善がしやすいのも魅力です。また、LINE・メール・SMSなど多様なチャネルと連携できるため、深い顧客理解に基づくリピート施策やLTVの向上にもつなげやすくなっています。
参考:カスタマーリングス
アクティブコア マーケティングクラウド

出典:https://marketing.activecore.jp/
アクティブコア マーケティングクラウドは、データの統合・分析・可視化から施策の自動実行や効果検証までを、1つのプラットフォームで完結できるDMPツールです。業種や業態に応じた専用のプライベートDMPを構築でき、「誰が・いつ・どこで・何に反応し・どのように行動したか」を時系列で把握できます。
柔軟なセグメント作成とレコメンド機能により、パーソナライズされたOne-to-Oneマーケティングを実現。ドラッグ&ドロップでのレポート作成、MAによる自動配信、施策効果の検証もスムーズに行えます。
また、直感的に操作できるUIと、カスタマーサクセスによる伴走支援があるため、データ活用に不慣れな企業でも安心して導入できます。
matomaru

出典:https://valueone.jp/matomaru/
matomaru(マトマル)は、アプリ・メール・LINEなど複数の販促ツールを一元管理できるDMP型プラットフォームで、マーケティング業務の効率化とコスト削減を同時に実現します。各チャネルに紐づいた顧客情報やポイント履歴などのデータを統合し、ツールごとの煩雑な操作を省略。管理画面ひとつで配信・分析・セグメント設定まで可能です。特に中小〜中堅企業に適しており、飲食・美容・医療など幅広い業種で導入が進んでいます。初期費用10万円〜・月額2万円〜とリーズナブルで、カスタマーサクセスによる導入支援も充実。段階的なDX推進にも活用できる、実用性に優れたDMPツールです。
参考:matomaru
LOGLY Audience Analytics

LOGLY Audience Analyticsは、ユーザー分析に特化した無料で使えるDMPツールです。サイト来訪者の属性・行動履歴・興味関心などのデータをもとに自動でペルソナを生成し、Web接客・広告配信・メール施策などに活用できます。アクセスログ解析やA/Bテスト、リードスコアリング、NPS®測定といった高度な機能も標準搭載。Google Analyticsとの連携やクロスデバイス分析も可能で、初心者でもタグを埋め込むだけで利用開始できます。広告運用代行や詳細レポートなどの有料オプションも用意されており、費用対効果の高いマーケティング施策を展開したい企業に最適な分析基盤です。
DMP STRATOS

出典:https://jpn.nec.com/bv/hoso/bigdata/dmpstratos/index.html
DMP STRATOSは、NECが提供する高度なWebアクセス解析とネットユーザーの行動分析を実現するDMPツールです。Webビーコン方式により取得した行動ログを全量収集・解析し、ユーザーの属性や訪問行動、コンバージョンまでの導線を可視化します。
特徴的なのは、AI SMART ASSISTANTによる自動要因分析をはじめ、ヒートマップやトレンドレポート、SEOの追跡機能など、多彩なUIが備わっている点です。ASP形式で手軽に導入できるほか、オンプレミス環境にも対応しており、自社システムと連携した本格的なプライベートDMPの構築にも対応可能です。
また、高いカスタマイズ性を持ち、業種や業務に合わせた柔軟な設計ができるため、自社に最適化されたマーケティング基盤を構築したい企業に適しています。
参考:DMP STRATOS
Adobe Real-Time CDP

出典:https://business.adobe.com/jp/products/real-time-customer-data-platform/rtcdp.html
Adobe Real-Time CDPは、Adobe Experience Platform上に構築された高度なCDPです。オンライン・オフラインを問わず、あらゆるデータを統合し、B2C・B2Bの顧客プロファイルをリアルタイムで構築できるのが大きな特長です。
サードパーティCookieに依存せず、プライバシーを重視しながらも、高精度なセグメントの作成やパーソナライズ配信を実現します。AIアシスタントによるオーディエンスの最適化や、Snowflakeとの連携による高度な分析も可能。さらに、マーケティングファネル全体での活用にも対応しています。
Adobe製品との親和性が高く、オムニチャネルでの顧客体験を総合的に向上させられる、大規模かつ多機能なCDPとして高い評価を得ています。
自社に最適なDMPツールを選定し、データ活用を本格化しよう

DMPツールは、データの収集から分析、ターゲティング、広告配信の最適化までを一貫して支えるマーケティングツールです。自社に適したDMPを選ぶには、導入目的やデータの種類、必要な機能、連携性、サポート体制などを多角的に検討することが欠かせません。
また、導入後はデータの整備や社内体制の構築、効果測定を通じて、継続的な改善を図ることが重要です。本記事で紹介したツールや選定ポイントを参考に、自社の課題解決に最適なDMPを見極め、データドリブンなマーケティングの実現に向けて一歩を踏み出しましょう。